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どういう経緯で甲斐と憂が婚約したかだなんて、考えてみたことは何度だってあるけど、 そんなもんはすぐに胸糞悪くなってやめてしまう 俺達が終わりを決めてから、 起きれば会社の事を考え、深夜に帰宅しては自宅でまた仕事を持ち込み、 いつの間にか身体に仕事を埋め尽くされていた 他の女の事を考える暇もないくらい、仕事に没頭していて 自分でも笑いが込み上げるくらい、性欲にだって気が向かない そんな年でもないのに、だ 女なんかもう要らない そう思っていた筈だったんだ
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