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「取材だけど。」
愛想なくそう吐いた台詞に
驚く程に胸がきしんだ
痛い。
今更、脳裏に浮かぶのは、俺に愛を囁く憂のかつての姿ばかりで
目の前の、俺を疎ましがるような憂の姿は
心臓をえぐるような破壊力で、俺の心をグチャグチャにしているみたいだ
ああ。
そう、絶望みたいな感情に支配されて。
堕ちる。
チン
余りにも軽いその音に、
意外にも救われた
頭が、正常に再稼働する
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