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「澤田?
澤田がなんか、言ったの?
つか、お前らいつ会ったんだよ?」
頭の中がハテナだらけで、思わず手の力がゆるんだ
そのスキに憂はバッと手を引き抜くと、
「……なんでもない」
また、俺から視線を外す
プチン
そんなふうに、頭の中で音がした
こいつは何回俺から目を背けるんだ、と
怒りで感情的になってしまった
無言でまた憂の腕を掴むと、無理矢理引っ張ると、カードキーで部屋を開け、
ずかずかと部屋入った
「……り、亮っ
痛い!!」
目の前に広がる応接セットを横切ると、
さらに奥にある寝室に無言で突き進む
そのまま憂をキングサイズのベッドに放り込むと
俺はネクタイの結び目に指を突っ込んでそのまま引っ張った
「逃げらんないよーにしてやるよ」
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