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ここ数日間 ずっと溜め込んでいた黒い膿が、身体の中でうごめいて 時折甲斐の顔が浮かんでは、嫉妬と怒りでおかしくなりそうで。 こうなったのは、自分の不甲斐なさだ、ってわかっていても もう止められない 重なりあった唇を強く擦り合わせても、憂の唇はかたくなに俺を拒んでいて 俺の中で、全てが弾けとぶ 「……んっ……ヤッめ」 両手で俺の身体を必死で押し返す手を、 瞬時につかまえると、俺は緩んでいたネクタイをスッと首から抜き取ると、憂の身体を押さえ込んだ 「いゃあっ!!」 嫌がる背中に両手首を重ねると、手にしていたネクタイでそれを閉じ込めた 「……亮っ!!……亮っ!!」 いつの間にか涙をこぼしながら俺を見る憂が、艶やかで厭らしくしか見えなくて それがいいかわるいかの判別を つける気なんてさらさらない自分に 笑みがこぼれる
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