プロローグ

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お正月 それは、学生にとってお年玉を入手し、あれこれと欲しい物を手に入れる1月限定イベント! 俺、森岡隆起(モリオカ リュウキ)もつい先程祖母からありがたきお年玉を頂き、欲しかったゲームを買うためにチャリンコをすっ飛ばしているわけで… 「ついに…ついに買えるんだ!」 気持ちはすでに有頂天 1月の冷たい風を体いっぱいに浴びながら、一緒に買いに行く友人との待ち合わせ場所に向かった。 とまぁ、ここまではどこにでもいる高校二年生。 でも、この後の事故が… 俺の今後の人生を大きく変えようとは、この時に思う事なんてできなかった… ピ~ロロピロ~ロピロピロロ~ピ~♪ 突然、自転車の前カゴに入れてあるバックの中の携帯が鳴りだした。 「ん? 電話か? 誰からだ?」 携帯を取り出そうとバックの中に手を入れた。手探りだけでは分からなかったので視線をバックの中におろした。 「お! あったあった…」 「きゃあぁーっ!」 ガッシャーン!! …もう遅かった 曲がり角から出てきた彼女とぶつかるのに、携帯を取り出すという作業は十分な時間を作り出していた。
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