【旋 律】前編 第二章

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カフェで待ち合わせて、居酒屋かレストランで簡単な物を食べて、ホテルに向かう。 これがいつもの流れだった。 和馬は家で食事をすることを計算しているのか、いつも食事は軽いものだった。 移動時間を惜しむかのように、近くのホテルに入ると和馬はいつものように必要最低限にシャワーを浴びた。 「和馬さんって、使うところしか洗わないよね」 美佳はクスクス笑いながら、バスルームの和馬を見た。 「全身、ボディーシャンプーの匂いさせては帰れないだろ」 和馬は苦笑しながら美佳を見た。 最初はこんなことも『ああ、不倫って感じだわ』と楽しさを感じていた。 でも今は、少し面白くなさを感じてきていた。
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