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カフェで待ち合わせて、居酒屋かレストランで簡単な物を食べて、ホテルに向かう。
これがいつもの流れだった。
和馬は家で食事をすることを計算しているのか、いつも食事は軽いものだった。
移動時間を惜しむかのように、近くのホテルに入ると和馬はいつものように必要最低限にシャワーを浴びた。
「和馬さんって、使うところしか洗わないよね」
美佳はクスクス笑いながら、バスルームの和馬を見た。
「全身、ボディーシャンプーの匂いさせては帰れないだろ」
和馬は苦笑しながら美佳を見た。
最初はこんなことも『ああ、不倫って感じだわ』と楽しさを感じていた。
でも今は、少し面白くなさを感じてきていた。
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