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美佳もシャワーを浴び終えた頃、美佳の携帯電話にメールが受信された。
キョトンとして、メールを確認すると、遠距離恋愛中の彼からだった。
『今度の五月の三連休、しっかり休めそうだから、そっち行くよ。美佳の都合は大丈夫?』
彼からのメールに、美佳の顔はほころんだ。
そんな美佳の様子を目の当たりにし、和馬は面白くなさそうに尋ねた。
「彼からかい?」
「ええ、そう、ゴールデンウィーク帰ってこれるって。今回は三連休しかないのよね」
美佳はベッドに腰を掛け、笑顔を見せた。
和馬はそんな美佳を抱き寄せ、キスした。
「彼は、君が他の男とこんなことしてるなんて夢にも思っていないんだろうね」
嫉妬に満ちた和馬の言葉に、美佳は優越感を覚えた。
「円香先輩も仕事でがんばっていて、帰りが遅くなっているはずの旦那さんが、私とこうしてるなんて夢にも思っていないでしょうね」
生意気な口調でそう言うと、和馬はムッとしながらも美佳を押し倒した。
嫉妬は、この上ない刺激剤になる。
二人でいる時に互いのパートナーから連絡が入ると、その後はまるで火が点いたように愛し合ってしまう。
和馬と美佳は、互いの嫉妬心を着火剤に激しく愛し合った。
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