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朝の美少年君だ!
この時間、こんな所で見かけられるなんて今日はなんていい日なんだろう。
円香は降って沸いた幸運に驚きつつ、彼を目で追うと、三人は必死に地べたに目をやり、何かを探しているようだった。
「おい、広瀬、ここになかったら諦めようぜ」
彼の友達らしき男の子は、ちょっと諦め口調で言った。
「そうは行かないんだよ、今日親がいないから」
彼は下を向いたままそう言った。
「合鍵屋に頼めよ」
「それより、交番に行くか?」
と友達は、声をかけていた。
その言葉に円香の心臓は強く音を立てた。
そして、手の中の鍵を見て息を飲んだ。
……もしかして、
この鍵を探しているのかな?
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