【旋 律】前編 第二章

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朝の美少年君だ! この時間、こんな所で見かけられるなんて今日はなんていい日なんだろう。 円香は降って沸いた幸運に驚きつつ、彼を目で追うと、三人は必死に地べたに目をやり、何かを探しているようだった。 「おい、広瀬、ここになかったら諦めようぜ」 彼の友達らしき男の子は、ちょっと諦め口調で言った。 「そうは行かないんだよ、今日親がいないから」 彼は下を向いたままそう言った。 「合鍵屋に頼めよ」 「それより、交番に行くか?」 と友達は、声をかけていた。 その言葉に円香の心臓は強く音を立てた。 そして、手の中の鍵を見て息を飲んだ。 ……もしかして、 この鍵を探しているのかな?
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