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その言葉を聞いた友達は吹き出すように笑った。
「やっぱな、今朝、広瀬が逆上がりしたときに落ちたんだろ、いい歳して逆上がりなんてするから落とすんだよ」
「お前がまだできるなら、やって見せろってけしかけたんだろ」
すると亜美が強い口調で、
「あのね、その鍵ね、亜美が拾ったんだよ」
と彼に向かい得意げに言った。
得意気な亜美の姿に友人達がドッと吹き出すように笑う中、彼はしゃがみ込んで亜美の目を見た。
「どうもありがとう、お嬢ちゃん。
とっても助かったよ、これがなかったら家に入れないところだったんだ」
と微笑みながら優しい口調で言った。
すると亜美はむぅと顔をしかめ、
「亜美はオジョウチャンじゃないよ、亜美だよ」
と強い口調で答えたので、今度は彼もクスクス笑い、
「ごめん、亜美ちゃんだね」
と頷いた。
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