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そんな彼の姿に、亜美も笑顔を見せた。
「亜美はねぇ、西沢亜美っていうの。お兄ちゃんはなんてお名前なの?」
屈託ない亜美の質問に、円香はギョッとした。
「お兄ちゃんは、楓(かえで)って言うんだ。
広瀬楓だよ」
と笑顔を見せた。
「広瀬、遅くなったらヤバイんだろ」
友達は時計を見ながら言った。
楓は微笑し、ああ、と頷き、円香を見て
「ありがとうございました」
と頭を下げ、
「亜美ちゃん、ありがとう、バイバイ」
と手を振り、
「楓ちゃん、バイバイ」
と亜美も手を振り返した。
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