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――――…
定時で仕事を終えた美佳は、会社から離れた所にあるカフェでコーヒーを飲んでいた。
彼をカフェで待つこの時間は、いつもとても長く感じた。
定時で終えて来れないこともあり、長い時間待たされると、もう帰ろうと何度も思うのだが、どうしても帰ることができない自分がいた。
美佳は時計に目をやり、もう一時間半か、と苦笑した。
本当に帰ろうかな、
そう思った時、カフェに入ってくる和馬の姿が見えた。
美佳は思わず笑顔を見せた。
「悪かったね、帰りがけに部長につかまって」
和馬は美佳に歩み寄りそう言った。
美佳は微笑みながら首を横に振った。
「じゃあ、取りあえず出ようか」
美佳は「そうね」と頷き、二人はカフェを出た。
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