【旋 律】前編 第五章

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  その後、しばらくの間、公園で亜美を遊ばせた後、何となく疲れてきたので、 「亜美、そろそろ帰ろうか」 と声をかけると、ジャングルジムにのぼっていた亜美は、「いやぁ、まだ帰らない」と頬を膨らませた。 「じゃあ、もう少ししたら帰るからね」 円香はそう言って息をつき、ベンチに腰をかけた。 親を巻き込まずにマイウェイに遊んでくれるから、楽なんだけどね。 そんなことを思い、また奔放に遊ぶ亜美を眺めていると、 目の端に楓が公園に入ってくる姿が見え、円香の心臓は強く音を立てた。  
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