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楓は亜美のいるジャングルジムまで歩み寄り、
「亜美ちゃん、こんにちは」
と笑みを見せ、そして楓は円香に視線を移し、ペコリと頭を下げた。
円香もつられるように頭を下げると、
「こんにちは、円香さん。
改めて、昨日はわざわざすみませんでした。
シュークリーム美味しかったです」
そう告げた楓に、円香は目を開いたあと笑った。
「楓君、高校生のくせに律儀すぎるわよ」
「母にもよく言われます」
楓はそう言って笑みを見せ、
「隣、座っていいですか?」
とベンチに視線を落とした。
「も、もちろんよ」
円香は強い鼓動に目眩を感じながら、そそくさと場所を空けた。
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