【旋 律】前編 第八章

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  「円香先輩とだったら、こんな話もできないわよね」 クスクス笑ってそう告げた美佳に、和馬は息をついた。 「ああ、あいつに仕事の話をしたって、チンプンカンプンだよ。 その点、美佳はいいよな」 「いやだ、和馬さんったら。ねぇ、それより今夜も一緒に過ごせる?」 首を傾げながら甘えた口調でそう尋ねた美香に、 「ああ、勿論。早く二人きりになりたいな」 そう言った和馬に、 ――私と結婚したら、ずっと一緒にいられるのよ。 と妖しい笑みを湛えていた。  
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