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「こんにちは」
笑顔で会釈する楓に、円香は笑みを返しながらスリッパを用意した。
「いらっしゃい、どうぞ」
「楓ちゃん、いらっしゃい!」
飛び跳ねながらそう言う亜美に、楓は目尻を下げてその頭を撫でた。
「こんにちは、亜美ちゃん、お邪魔します」
そしてリビングのソファーに座りながら、そういえば、と顔を上げた。
「お弁当、本当にありがとうございました。すごく美味しかったです」
相変わらず律儀な楓に円香はプッと笑い、
「やだ、お礼はメールで頂いたわよ」
そう言ってキッチンで紅茶とキッシュを用意し、テーブルの上に並べた。
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