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「えっ?そんなのいいのに……。
でも、嬉しいわ、開けてもいい?」
ためらいつつも笑顔でそう尋ねる円香に、楓は「勿論」と頷いた。
紙包みの中にはウサギのキャラクターのストラップが入っていた。
「わあ、ストラップ」
「円香さんの携帯にストラップがついてなかったから」
「よく見てるのね。
そうなの、前にビーズの付けてたんだけど、亜美に引っ張られてちぎれちゃって、そのままだったの。
かわいいわ、うさぎのストラップ」
「円香さんに似てるでしょう?」
「そうかな?私、うさぎに似てる?」
「円香さんは小動物って感じがして」
その言葉に円香はプッと笑い、
「そうかしら、そういう楓君は、えーと……、
すごく賢いワンちゃんって感じ」
「服従しそうですか?」
笑いながらそう尋ねた楓に、「とんでもない」と円香は目を開き、
二人は顔を見合わせてクスクスと笑った。
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