1387人が本棚に入れています
本棚に追加
.
――――…
和馬は仕事をしながらも、嫌な予感が拭いきれずにいた。
うなじにつけられたキスマークに続き、スーツにつけられていたむせる程の香水の匂い。
まるで円香に対するアピールとしか思えない。
そして、昨日の様子。
俺が円香にメールをするのを阻止して、すぐさまホテルに入りたいと言った美佳。
もしかしたら、結婚記念日と知っての行動だったのか?
そして行為の前にあんなことを言い出したのもはじめてだった……。
和馬は昨夜の出来事を思い起こし、腕を組んだ。
最初のコメントを投稿しよう!