【旋 律】前編 第十一章

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  まさか理由まで訊ねることも出来ず電話を切ったが、理由などハッキリしていた。 あの時のあのキスマークなのだ。 なんてこった――― 美佳は、よりが戻ったと言っていたのに……。 和馬が重苦しい気持ちを抱え額を押さえていると、美佳からメールが入った。 『今日もいつものカフェで待ってます』 メールを見て和馬は弱りきり溜息をついた。  
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