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―――…
美佳は自宅のデスクでノートパソコンを使い、せっせと文章を作成していた。
そして傍らに無造作に置いた和馬の免許証と結婚指輪に視線を移し、ニヤリと笑みを浮かべ、またキーを叩いた。
『この度は当ホテルをご利用頂き、誠にありがとうございます。
お忘れ物がございましたので、免許証を元に郵送させて頂きます。
またのご利用、心よりお待ちしております。
ホテル・ラブキャッスル』
そんな無機質で簡単な文章を作成し、プリントアウトした後、白い封筒に指輪を同封した。
――何事もタイミングが大事よね。
いつ送ろうかしら……。
美佳は頬杖をつき、携帯電話のカレンダーを確認していると、丁度メールが受信され、バクンと鼓動が跳ねた。
もしかして、裕也?
バクバクと鼓動が早鐘を打つ中、確認すると『由香』という名が目に入り、脱力することを感じた。
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