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――メールが受信されるたびに、心のどこかで、裕也からだったら……なんていつも思っている。
結婚まで考えてくれたのに、こんなにアッサリ終わってしまうなんて。
あの日、和馬とホテルに行かなければ、私はそのまま裕也にプロポーズをされ、指輪を差し出されたのだろう。
照れ屋で無骨だけど、ロマンチストの裕也。
きっと、私のために色々な演出を考えてくれていたに違いない。
そしたら今頃、私は裕也との挙式に向けて心も弾むような毎日を送っていたに違いない。
美佳は目に浮かんだ涙を手の甲でグッと拭い、重い気持ちのままメールを確認した。
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