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『美佳、居酒屋で言えなかったから、メールで伝えるけど。
今すぐにでも、和馬さんと別れた方がいいと思うよ。
このまま突き進んでも、絶対に幸せになれないと思うよ。
私も人のことを言えた義理じゃないのはよく分かってる。
でも美佳は、本当に和馬さんのこと好きなのかな?
私には自棄になっているだけにしか見えないよ』
メールを見るなり美佳は、ああ、うるさい、と頭を振った。
こんな忠告は聞こえない。
自分だって彼の全てを奪いたいくせに、ただそれが出来ない臆病者のくせに、分かったように説教しないで。
携帯電話をベッドに放り投げて、自分も横になった。
絶対に結婚するんだ。
絶対に!
美佳は真っ赤な目で拳を握り締めた。
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