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――――…
和馬とのぎこちない土日が終わり平日が訪れると、円香は心なしかホッとしていた。
いつものように亜美を送ったあと、部屋の掃除に勤しんでいると郵便配達員が家のポストに手紙を入れる姿が窓から見えたので、掃除の手を休め、玄関先のポストに向かった。
そして『ホテル・ラブキャッスル』という文字に、円香は顔をしかめた。
不審に思いながらも封を開けると、和馬の免許証が目に入ったと同時に、床に指輪が転がり落ちた。
慌てて拾い上げると、それが結婚指輪であることに気付き、目を見開いた。
『この度は、当ホテルをご利用頂き、誠にありがとうございます。
お忘れ物がございましたので、免許証を元に郵送させて頂きます。
またのご利用、心よりお待ちしております。
ホテル・ラブキャッスル』
……ついに、
ついに決定的なものとなってしまった。
円香はその場にペタンと座り込んだ。
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