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――――…
円香は一晩中寝た気がしなかったが、いつの間にか眠っていたらしい。
朝起きると和馬の姿はなかった。
亜美は起きるなり「パパ、いないね」と部屋を見回しながらそう言った。
「うん、今日は早く行ったみたいね」
円香はなるべく平静を装いながらそう答えると、
「夜、喧嘩したから早く行ったの?」
と亜美は心配そうな目を見せた。
「……亜美、ほら、朝御飯食べようね」
円香は話題をそらし、亜美の背を撫でた。
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