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亜美はいつものように
「楓ちゃん、お兄ちゃん、バイバーイ」
と元気に手を振ると、楓をはじめ男子高校生達は
「バイバーイ、行ってきます、亜美ちゃん」
「幼稚園がんばってねー」
と笑顔で振り返してくれていた。
円香は浮かない表情のまま、楓と目を合わせることも出来ず、なんとなく会釈をした。
楓はすれ違ったあとキョトンとして、振り返り円香の背中を見詰めた。
「広瀬、どうした?」
「いや」
楓は何事もなかったような表情を見せ、歩き出した。
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