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――――…
円香は亜美を送った後、円香は家事の一切をする気になれずソファーに横たわっていた。
常にズキズキと胸が痛み、喉が圧迫されるように息が苦しく呼吸がしにくかった。
はぁ……と重い溜息をついた時、携帯電話がメールを受信し、円香はうつろな目で確認した。
『朝、元気のない様子なので、心配になりました。
何かありましたか?』
それは楓からのメールだった。
―――楓君……。
自分のことを気遣ってくれるその優しさに目頭が熱くなった。
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