【旋 律】前編 第十二章

7/28
前へ
/28ページ
次へ
  『実は遂に旦那の浮気が発覚しました(笑)』 冗談っぽくメールを返し、そしてすぐにそんなメールを送ったことを後悔した。 楓くんに何を変なこと送ってるんだろう。 きっと引いちゃったよね……。 しばらく携帯電話を眺めていたが楓からの返信はなく、円香は重い溜息をついた。 本当に……何やってるんだろう、私。 そう思い、ゆっくり身体を起こして携帯電話をテーブルの上に置いた。 何もせずにいたら、ずっと楓からの返信を待ってしまいそうで、やはり部屋の掃除を始めようと円香はゆっくりソファーから降りた。  
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1270人が本棚に入れています
本棚に追加