【旋 律】前編 第十四章

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  そして…… こんなに切ない気持ちをありがとう。 息苦しいほどの鼓動をありがとう。 きっと、何度も思い出す。 あの時、あなたの肩を抱き寄せ、強くその体を抱き締めていたら…… 感情に身を任せ、流されることができていたら…… 何度も思い出し、切なさに胸を焦がすだろう。 そして、これで良かったのだと、何度も言い聞かせるだろう。 それはきっと、 私の人生に置いてかけがえのない宝となるだろう。  
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