【旋 律】前編 第十七章

33/37
1383人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
. ――――…… そうして3人は楓の車で創作和食亭に向かった。 雑誌やテレビ等でも紹介される高級和食亭に足を踏み入れ、まるで料亭を思わせるその雰囲気に亜美は「うわあ」と目を開いた。 「こんな凄いところで食べるんですか?」 「薫がここに連れて行けって前々からうるさくて」 やれやれと肩をすぼめた楓に、薫は悪びれもせずにニッと笑った。 「兄貴のお力がないと、こんな所入れないからなー」 3人は個室に入り、ジュースとビールで乾杯した。 薫はビール片手に、「美味い!」と声を上げ二人を見た。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!