【旋 律】前編 最終章

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  そんな中、亜美が笑顔で身を乗り出した。 「私、学生の内に……まだ『子供』の内にお父さんがほしいな。 両親に囲まれた生活っていうのをしてみたい」 そう告げた亜美に、楓は慌てて顔を上げた。 「亜美ちゃん、そんな気を遣わなくていいんだよ」 「そうよ、亜美」 声を揃える二人に、亜美はクスッと笑った。 「心配無用です。 私はね、本音以外言わない子なのよ」 その言葉に、皆は顔を見合わせアハハと笑い合った。  
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