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そんな中、亜美が笑顔で身を乗り出した。
「私、学生の内に……まだ『子供』の内にお父さんがほしいな。
両親に囲まれた生活っていうのをしてみたい」
そう告げた亜美に、楓は慌てて顔を上げた。
「亜美ちゃん、そんな気を遣わなくていいんだよ」
「そうよ、亜美」
声を揃える二人に、亜美はクスッと笑った。
「心配無用です。
私はね、本音以外言わない子なのよ」
その言葉に、皆は顔を見合わせアハハと笑い合った。
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