【旋 律】後編 第三章

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  そんな亜美の様子に、円香は柔らかく微笑んだ。 「これは、前途多難ね。 あの子、あなたに聞いたらなんでも解決してくれると思っているのよ。 全身全霊で信頼しているのね」 そう告げた円香に、 「光栄だけど……こんな相談だけは、勘弁して欲しい。管轄外なんだよ」 と楓は力尽きたようにテーブルに頭をもたげた。 そんな楓の姿に円香は、プッと吹き出した。  
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