【旋 律】後編 第三章

2/31
1531人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
. ――――…… その翌日、結婚式をしない旨を亜美に伝えると……。 「ぜったい、反対!」 亜美は腕を組み仁王立ちして円香と楓を睨んだ。 円香と楓は思わず顔を見合わせた。 「結婚式挙げないなんて、絶対、反対! そんな盛大にしなくてもいいじゃない式挙げようよ」 亜美はそう言って円香にしがみついた。 「だ、だって、私はもういい年齢だし、今更式なんて……」 弱ったようにそう漏らす円香に、楓はクスクス笑った。 「亜美ちゃんがそう言うなら、身内だけでも結婚式挙げようか」  
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!