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――――…
一方、とんでもないことを聞かされた亜美は、ショックのあまり足元がおぼつかずフラフラしながら通路を歩いていた。
な、なに、あの告白は?
サラリと言いながら、トップシークレットとか言いながら、わざわざ娘の私に伝えるなんて、
実は『覚悟しとけ』ってことだったりして?
覚悟なんてする必要ないわよ、若い美女に目もくれなかったお父さんが、いくら魅力的でも男の誘惑になびくわけがないじゃない!
だけど正直、そっちの世界のことは訳がわかんないし!
っていうか、ああ、もう……
……次から次へと……
もう、これ以上、私を悩ませないで!
心でそう絶叫して頭を抱えた、
広瀬亜美、多感な18歳の夏だった。
後編 第二章END
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