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――――……
『これから僕にちょっと付き合ってくれないかな?』
そう告げた楓の言葉に従い、校舎を出て楓の車に乗り込んだ。
走り出した車の中で、
一体どこに行くんだろう?
と亜美はそっと運転席に座る
楓にチラリと視線を送った。
整った端正な横顔からは何を考えているのか読み取ることができなかった。
車は小1時間ほど走り、小さな墓地の駐車場に楓は車を停めた。
――墓地?
もしかして、そんな常識はずれな娘は墓地に置いていく、と思っていたりして。
自分の想像に顔を青くさせていると、
「着いた、降りてもらっていいかな」
そう言って車を降りた楓に続き亜美も慌てて後を追った。
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