【旋 律】後編 第六章
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. ――――…… や…ば…い……。 盗聴器の存在を知られ、亜美は顔面を蒼白させていた。 イヤホンから『警察なんていいよ、大ごとになるだろ』という楓の声と、『これは大ごとなんだぜ』という布施の声が聞こえていた。 あああ、どうしよう! でも警察なんか呼ばれたら、それこそ大ごとだわ! ちゃんと謝らないと! 亜美は勢いよくトイレから飛び出し、楓の書斎に向った。
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