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何も言わない楓の姿に亜美は不安になり、切なく目を細めた
「お父さん……呆れちゃってるの?」
か細くそう尋ねた亜美に、楓は小さく首を横に振った。
「……ショックなんだ」
「えっ?」
「真っ直ぐな君に、こんなことまでさせてしまうほど信用できない父親だったのかと思うと情けなくて……」
そう言って苦笑を浮かべた楓に、亜美は「ごめんなさい、お父さん」と慌てて隣に座った。
落ち込む楓の様子に、
「違うの、お父さん」
と亜美は目に涙を浮かべた。
「違う?」
楓はそっと亜美を見た。
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