【旋 律】後編 第七章

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  彼女は椅子に腰をかけてスラリと長い脚を組み、意味深に頬杖を着いた。 「――でっ、布施クンお腹は?」 「痛いのは実はお腹じゃないんです」 小さく笑いそう言うと、彼女は目を細めた。 自分の胸を指して、 「先生のことを思うと、ここが痛くて」 とニッと笑いながら言うと、 「バカね」と彼女は笑った。 そんな彼女に「キスしてもいいですか?」とストレートに尋ねた。 彼女は笑みを返しただけで、何も答えなかった。 それはすなわちしてもいいということだと理解し、ゆっくり彼女に近付き、肩を抱き寄せキスをした。 軽いキスをした後、もう一度唇を合わせ、今度は深いキスをした。 その唇が彼女の首筋に移動した時、彼女は漏らすような息を吐いた。 それで、止まらなくなった。 そのまま財布にいつも常備している避妊具を使い、服を着たまま保健室のベッドで行為に及んだ。  
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