1533人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
彼女は保健室のベッドに屈服して果てながら荒い息をついた。
「……ッ、せ、生徒と保健室のベッドでこんなことするなんて、まるでAVね。
信じられない」
息を切らしつつ笑いながらそう漏らした彼女に笑みを返した。
「最初から乗り気だったでしょう?」
彼女は「ばか」と笑い、
「にしても、高校一年生とは思えない。相当、遊んでいるでしょう?
布施クンはモテそうだもんね」
と横目で見て、身体を起こた。
「先生こそ……広瀬ともしたんでしょう?」
そう尋ねると、彼女は楽しそうに笑った。
「確かにお気に入りだったし、ちょっとイタズラしたい気持ちはあったけど、あの子とそんな関係になるのは不可能かも」
彼女はそう言って乱れた髪を手で整えた。
「どうして?」
「よく分からないけど、すごく壁が厚いのよ。
自分を厚い壁でガードしてる感じなの」
その言葉に、大きく納得した。
最初のコメントを投稿しよう!