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『ねっ、亜美ちゃん。
講師のこと諦める代わりに教えてほしいの。講師の生活』
『生活?』
ポカンとする亜美に、理沙は身を乗り出した。
『だって、あーんな現実離れした素敵な人がどういう風に生活しているのか、気になって。
ただの好奇心なんだけど、お願い』
そう言ってニッコリ笑って、お父さんの家での様子を根掘り葉掘り聞いて来た理沙。
最早、ただのファンという感じだった。
理沙のことを思い返し、亜美は向かいに座る楓にチラリと視線を移した。
理沙さんにあんな風に聞かれてから、お父さんを改めて観察するようになってしまった。
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