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そう、教室でクラスメート達に何度も武勇伝を友人に話して聞かせた。
女をこうしてベッドに連れ込んだとか、簡単な別れ方とか、必要以上に大きな声で。
今、気付いた。
俺は前の席に座るこの男を、強烈に意識していた。
自分を誇示していると思っていたけど、それは違った。
この男に、何か気に留めて欲しかったのだ。
――中学の時に、俺の近くでとにかく大声で笑ったり話したりする女がいた。
「うるせーよ、お前」と、文句を言うと、彼女は泣いた。
俺のことが好きで、気を引きたくて、大きな声を出していたことを後から知った。
……まるで俺はあの時の、あの女の子だったんだ。
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