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そうして季節は秋がすぎ冬が来た。
肌を刺すような冷たい風が吹く12月の下校時、
他校の制服を着た可愛い女生徒が校門前で誰かを待っていた為、周囲の注目を集めていた。
「布施、あの子、すげぇかわいい。誰かの彼女かな」
友人は校門を通過するなり、色めきたってそう声を上げた。
「さあな、馬鹿女子高の制服で堂々とここに来られるのがすげぇよ」
と笑っていると、
その女生徒が校門を通過した広瀬に向かって駆け出した。
「ひ、広瀬君!」
そう声を上げた彼女に、広瀬は少し戸惑った様子で脚を止めた。
「あの、私、あなたが好きです!私とお付き合いしてください!」
彼女は真っ赤な顔で言い放ち、ペコリと頭を下げた。
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