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――そして2月も終わる頃。
クラスメートの一人が思い出したように、
「そういえば広瀬、彼女とまだ付き合ってるのか?」
と声を上げた。
その質問に心臓が飛び出るんじゃないかと思うほど驚いた。
それまで、自分が聞きたくて聞きたくて仕方がない質問だったからだ。
「いや、もう付き合ってない。フラれたよ」
サラリとそう答えた広瀬に、はっ?と目を開いた。
フラれた……だって?
こいつが、あの女に?
そんなことありえるのか?
思わず勢いよく身を乗り出して、
「何言ってんだよ、お前がフッたんだろ?」
と無理やり話しに割り込んだ。
「いや、フラれたよ」
小さく笑って明るくそう言う広瀬に、軽く目眩がした。
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