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布施は、ふぅん、と声を漏らし、ゆっくりと腕を組んだ。
「亜美ちゃんはいくつだっけ?」
「19になったばかりです」
「そう、19なんだ」
天然記念物みたいな子だな、と布施は思った。
「変じゃないよ。答えは簡単」
「えっ?」
「薫君のことは好きだけど、信用はしてないんだよ。
違うかい?」
サラリと核心を突いて来た布施に、亜美は虚を突かれたように目を開いた。
『好きだけど、信用してない』
まさに、そうなのかもしれない。
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