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俺はきっとこの日を忘れないんだろうな。
お前が一つ殻を破った日。
そして悲しいほどに美しく、見事だった魂の告白を。
そんな俺たちはいつまで一緒にいられるのか……。
いずれ卒業して社会に出て、いつか二人は誰かと結婚し、それぞれの人生を歩んでいくだろう。
でも、いつまでも友達を続けながら、俺はお前を想い続けるだろう。
この感情が何なのかは分からない。
ただ言えるのは、
広瀬、お前に何かあったら、俺は必ず駆けつけてお前の力になる。
お前の幸せを誰よりも祈る。
皆に囲まれ祝福されながらも、今も満たされていない広瀬を眺めながら、誓うようにそう思った。
―――それは高校二年生の初夏だった。
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