【旋 律】後編 第十一章

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  「それじゃあ、一緒に街中に買い物に行こうか。 僕もたまにゆっくり歩きたい気分だし」 楓の提案に、円香は「わあ」と嬉しそうに目を輝かせた。 「デートみたいね」 「本当だね」 「なんだか、ワクワクして来ちゃった。何着ようかな」 「亜美と薫に負けないよう、僕らも楽しいデートをしないとね」 「本当ね。それじゃあ、朝食にしましょうか」 「それとも、このまま着替えて外にモーニングを食べに行くのもいいね」 「それも素敵ね」 二人は楽しげに笑い合いながら温室を出た。  
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