【旋 律】後編 第十一章

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  「それより早速、釣ろうぜ」 「うん!」 「釣竿はこうやって振るんだ」 そう言って見本を見せた薫に、 「分かった」 亜美は頷きながら、見本通り元気よく釣竿を振った。 「おっ、亜美、上手いな」 「本当?」 「ああ、亜美はなんでもこなすから、もしかしたらジャンジャン釣れるんじゃねぇ?」 「どうしよう、食べきれないくらい釣っちゃったら」 「釣ってから言えよ」 呆れたように笑う薫に、亜美も「本当だね」と笑った。  
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