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――――……
円香と楓は代官山に訪れ、明るい日差しの中、散歩を楽しむように雑貨屋等に顔を出した。
「見て見て、楓君、これ素敵ね」
石鹸をラッピングする袋やギフト用の箱、香水を入れるガラス容器を眺めながら嬉しそうに声を揚げる円香に、
「うん、ナチュラルなショップに合うね」
と楓は柔らかな笑顔で頷いた。
「それじゃあ、ここではこれを仕入れちゃおう。帰ったらラッピングしなきゃ」
「僕も手伝うよ」
「ありがとう」
二人は会計を済ませて店を出て、また散歩するように歩きながら、
円香はふと思い出したように顔を上げた。
「そういえば、この先に自分で練香を作れる材料が売ってるインセンスショップがあるの」
「へえ、面白いね。自分の好きな香りで作れるんだ?」
「そうみたい。
私、今度は練香作りをしてみたいなぁ、と思って」
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