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「……亜美。
俺、必ずMBA取得して、戻ってこようと思ってる。亜美と離れるのはつらいけど、俺はお前と会って、もっと男として大きくなりたいってマジで思ったんだ。
自分の可能性にチャレンジしたいと思った。
お前に相応しい男になって、戻ってくる」
薫は亜美の背中に向かい、必死にそう言った。
―――来年の1月なんて、アッという間に来てしまう。
MBAを取得するのは、かなり困難なこと。
いつ帰ってこられるか分からない。
2人は離れ離れになってしまうんだ。
離れ離れに……。
薫が側にいなくなるんだ。
亜美は目を閉じ、キュッと唇を噛んだあと、笑顔で振り返った。
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