【旋 律】後編 第十二章

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  「……亜美。 俺、必ずMBA取得して、戻ってこようと思ってる。亜美と離れるのはつらいけど、俺はお前と会って、もっと男として大きくなりたいってマジで思ったんだ。 自分の可能性にチャレンジしたいと思った。 お前に相応しい男になって、戻ってくる」 薫は亜美の背中に向かい、必死にそう言った。 ―――来年の1月なんて、アッという間に来てしまう。 MBAを取得するのは、かなり困難なこと。 いつ帰ってこられるか分からない。 2人は離れ離れになってしまうんだ。 離れ離れに……。 薫が側にいなくなるんだ。 亜美は目を閉じ、キュッと唇を噛んだあと、笑顔で振り返った。  
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