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「分かった。
男の決意、ちゃんと受け取ったよ。
中途半端は絶対に許さない。ちゃんと資格を取って、最高の男になって戻ってきてよね!」
そう言って胸に手を当てた亜美に、薫は目に涙を浮かべた。
「……亜美」
亜美はそっと歩み寄り、ギュッと薫を抱き締めた。
「薫ならできるよ」
そう言って薫の頬に手を触れた。
「だって、偏差値激低のT高校から今の大学に入るっていう物凄い奇跡をやってのけた人だもん。
MBAだろうがNBAだろうが、薫が本気出して手に入れられないものはないわよ。
何せ、私のハートを射止めた人だもの」
亜美はそう言って笑顔を見せた。
薫は泣き笑いのような表情を見せた後、「亜美!」と亜美を強く抱き締めた。
「俺、これをやってのけたら男として人として、大きく成長できると思うよ。
お前に相応しい男になれると信じてる。亜美のお陰で俺は自分のやりたいこと、進みたい道を真剣に考えて答えが出せたんだ。
……ありがとう」
薫の言葉に、亜美は笑顔を見せながも、ポロポロ涙を零した。
「薫……」
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