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――――……
円香と楓は一日街でデートをし、最後にフレンチレストランでの食事を終え、のんびり散歩するように家路に向かっていた。
「今日は月が綺麗ね」
「本当だ」
見上げる夜空には煌々と美しい満月。
しばし歩くと懐かしい公園が目に入り、二人は足を止めた。
「この公園、思い出深いわよね」
「それじゃあ缶コーヒーでも買って、ここで休もうか」
イタズラな笑みを見せた楓に、円香は小さく笑って「いいわね」と頷いた。
「じゃあ、ベンチで待ってて」
楓はそう言って一本裏手にあるコンビニ向かい、円香はベンチに腰を掛けた。
よく通りかかるものの、この公園に入るのは久しぶりだった。
……懐かしいな。
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