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「それじゃあ広瀬さんは私たちと同級生?若く見えますね」
「そうですか?
よく年寄りくさいって言われますよ」
そう言って笑みを見せた楓に、布施はクックと笑った。
「いや、お前は見た目じゃなくて、中身が年寄りなんだよ」
「そうだな。昔から若年寄りって言われてるし」
そう言って笑い合う二人の姿を眺めながら、
本当に仲が良さそう、
と微笑ましい気持ちでいると、布施はポンッと裕子の肩に手を乗せた。
「広瀬、彼女は俺の中学の頃の同級生なんだ。雑誌の仕事を通して再会して一緒に仕事をしている。
そして今度彼女と結婚することになった」
そう告げた布施に、楓は一瞬驚いたように目を見開いたあと、ニコリと微笑んだ。
「そうか、それは良かったな。おめでとう」
その時、ケーキを用意して姿を現した円香が「わあ」と声を上げた。
「そうだったんですか。
布施さん、裕子さん、おめでとうございます」
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